105歳スイマー、最後の挑戦

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水泳で18の世界記録をもつ長岡三重子さん(105)が、福岡市で今月ある日本マスターズ水泳選手権大会に挑むそうだ。自身最後の大会となる見込みで、泳ぎ切ることができれば19、20個目の世界記録も視野に入る。

練習をサポートしてきた長男の宏行さん(79)は「有終の美を飾ってほしい」と願っている。
9月上旬、長岡さんは柳井市のプールにいた。宏行さんに手を引かれながら水中での歩行練習を繰り返した後、体を仰向けにして、ゆっくりと両手で水をかきながら背泳ぎの練習を始めた。

長岡さんがプールに通い出したのは80歳のとき。ひざを痛め、リハビリのためだったそう。
転機は90歳。この年にイタリアで開かれた世界マスターズ水泳選手権大会に出場し、90~94歳の部の背泳ぎで銀メダルに輝いた。

「本気でやれば金メダルをとれる」。長岡さんは練習にのめり込んだ。92歳で金メダル、95歳からは世界記録を連発するようになったそうだ。

体力の衰えや、受け入れ可能な水泳施設が見つかっていないことから、大会出場は最後になる見込み。
宏行さんは「親子でこの年まで一緒に水泳ができるのは幸せなこと。世界でも他にいないんじゃないかな」と話したそうだ。