「どんな状況でも投げ出さずに頑張れ」~都庁・埼玉県庁合格、O・Nさんの合格体験記

O・Nさん(早稲田大学法学部在学中)
合格先 都庁ⅠB、埼玉県庁、裁判所事務官
・勉強開始から合格までの勉強スケジュール
4月~ 入塾 講義は週2,3日程度。勉強は講義でやった範囲を見直す程度
8月 夏季休暇。秋から気持ちを切り替えて勉強するために、旅行やインターンなど、自分がやりたいことに時間の多くを費やす。
9月~ 秋になったら本気で受験生になろうと前々から考えていたので、このころから塾の自習室にこもり勉強に専念するようになる。公務員試験の二大科目である民法・経済と苦手意識のある数的処理に力をいれる。講義は週3,4日程度。
2月 大学の期末試験が終わり、再び公務員試験に力を入れ始める。都庁記述・論文対策もこのころから本格的に始める。勉強時間が1日10時間程度になる。
3月 都庁記述対策を中心に勉強を進める。択一の対策については塾内の演習で足りない知識を補充していく。
4,5月 1次試験開始
6月 引き続き1次試験ラッシュ
東京都では2次試験がはじまり、都の面接対策と他の試験の勉強の両方に追われストレスがピークに達する。
7月 1次試験を一通り終えたため、模擬面接や集団討論に専念する。
8月 東京都最終合格 裁判所一般職合格 
 
・塾選びのポイント
 塾選びに関しては、大手予備校の体験授業をいくつか受講していましたが、雰囲気が大学の大教室の授業のようで、先生方との距離感を感じました。一方、喜治塾では、はじめの面談で応対して頂いた喜治先生が優しく、授業も雰囲気がなごやかな感じだったので、ここの塾なら親身になって受験のサポートをしてもらえると感じました。
 また、大手予備校の論文・面接対策に対してはどうも画一的・機械的なイメージがありました。その点喜治塾では、これらの対策を万全に行ってくれるとの体験談などが多数あったため、喜治塾への入塾を決意しました。
・各教科ごとの勉強法
 経済:経済については初学者だったため大変苦労しました。経済学では計算問題が多くあり、暗記のみでは対応不可能なので、テキストに書かれている数式やグラフがどのような経済現象を表しているのかという点をしっかりおさえていきました。経済学は特に積み重ねが大事な科目なので、行き詰った方はむやみに何冊も参考書を買い漁るのではなく、先生と共に疑問点を解決し、1冊のテキストを完璧にマスターした方がいいと思います。
民法:民法はとにかく範囲が広いので、テキストに書かれている条文・制度趣旨を丁寧に覚えていきました。特に民法に規定される制度の趣旨を正確に理解することは、膨大な判例を覚えていくうえで非常に重要だと思います。その上でどうしても理解できない判例はメモ帳にまとめ直前期に丸暗記してしまいました。民法をはじめ法律学は非常に難解で奥の深い学問であるため、追究していったらきりがありません。もちろん法律理論の理解は重要ですが、あくまで目標は公務員試験の合格なので、時には丸暗記に甘んじ、受験勉強の効率性を優先する勇気も必要だと思います。
数的処理:数的処理についてはセンスがないとあきらめてしまう人がいますが、実は数的処理には何十個かのパターンがあり、そのパターンさえ覚えていれば暗記科目のごとく確実に得点できる問題も少なくありません。私はそのパターンを頭に入れるために、まったく同じ問題を2,3日連続で解いたりしていました。意外と復習が大事な科目なのではないかと思います。慣れが物を言う科目なので、なるべく早い時期から毎日問題に触れることをお勧めします。
・モチベーションの維持
月に1,2度、勉強時間を数時間程度にし、遊びに行ったり、友人と飲みに行ったりする日を作りました。公務員試験は範囲が広く、1次試験が終わっても2次試験が長期間続くため、自分なりの息抜きの方法を見つけることが大事です。
 また、2次試験以降は特に面接対策で気が滅入ることが多かったので、よく塾の友人に相談に乗ってもらいました。同じ目標をもつ友人を持つことはモチベーションを保つうえで重要だと思います。
・今の気持ちと後輩へのメッセージ
第1志望の自治体から内々定を頂いてから数日たちましたが、今でも不意に合格の喜びがこみ上げてきます。
今まで本当に長かったです。筆記試験で覚えなければならないことは膨大で、何度も挫けそうになりました。ようやくつかんだ1次試験合格。しかし本当の地獄は人物試験対策で、面接練習があるごとに自分の不甲斐なさに落ち込みました。
それでも今こうして最終合格を手にすることができたのは、どんなに逃げ出したい状況の中でもなすべきをなしてきたからだと思います。公務員試験を目指す皆さんは、途中で投げ出さずに、是非最後まで頑張ってください。
≪内部進学の人へ≫
私は、大学受験を経験していなかったため、公務員試験は非常に不安でした。しかし、大学受験の知識が問われるのはあくまで教養試験の一部のみで、講義をしっかり聞いてさえすれば大きな問題ではありません。内部進学だからと気負わずに、是非チャレンジしてみてください。