野球U18 日の丸ないシャツ着用

今日のニュースから

野球の第29回U18ワールドカップに出場する高校日本代表チームが28日に現地入りした。選手やスタッフは「JAPAN」のロゴや日の丸のエンブレムが付いていないポロシャツを着用したそうだ。

広報を担当する日本高校野球連盟の竹中雅彦事務局長によると、以前から外務省に現地の状況を確認してきたという。両国関係の冷え込みを受けて、移動時などに着用するための無地のポロシャツを用意したそうだ。高校代表チームとしては前例がない対応だという。

竹中事務局長は「スポーツと政治は別物ですけど、配慮できるところはしたほうがいい」と述べ、選手がプレーに集中できることを最優先に判断したことを明らかにしたことがわかった。試合では、これまでと同じ日の丸のマークや「JAPAN」の表記があるユニホームを着用する。

今回の対応について、韓国メディアは「日章旗のないシャツ着用へ」などと報じた。
SNSでは「韓国人は思慮分別がない国民との偏見だ」などと残念がる声が出た。

「過剰対応」との意見がSNSには出ているが、「ソウルでは万国旗から日の丸を排除する動きもあり、神経質になってしまう状況は理解できる」という。
韓国側とどこまで事前に調整できていたのか不透明だとし、「政治とスポーツを切り離して考えるためにも、コミュニケーションが必要だ」と話したそうだ。

国内の競技団体などを統括する日本スポーツ協会によると、小中高生を海外に派遣する際に支給するポロシャツなどには、胸や背中に「JAPAN」の表記や日の丸のデザインがある。韓国で8月上旬にあったサッカーや卓球などの交流試合に小中学生を派遣したが、服装はこれまで通りだったという