働きながら独学中心で勉強。論文・面接対策は喜治塾を利用し、都庁・県庁に合格!合格体験記 Y・Nさん

<受験先及び結果>
・埼玉県、東京都:最終合格
・国家一般職:1次合格(2次以降辞退)
<経歴>
・2009年 埼玉大学教育学部卒業
・2009年~2014年 製薬会社に経理部員として勤務 28歳になる年に受験
<勉強時間など>
・平日・・・朝出勤前に1時間(主に数的) 夜1‐2時間程度
・休日・・・1日中(10時間くらい?)
前年の夏に受験を決めてからは、とにかく仕事と勉強以外何もしない生活でした。仕事が忙しいと夜の時間は取れませんでしたが、数的1問でも解くようにし、休みを入れないようにしました。
◆数的推理・判断推理
・対策開始時期:前年7月 / テキスト、問題集:解法の玉手箱、スーパー過去問ゼミ
真っ先に対策を開始しましたが最後まで苦手なままでした。初見で解けない…、模試・本番では文章理解に体力を使ってしまい頭が回らない…など苦労しました。一通りの解法は頭に入れておいて、途中まで解けたら選択肢を順番に代入したり、最終手段で全部2を選択したりするなどして乗り切りました。確実に取れる問題は命題くらいでしたが、5割弱くらいは確保していたと思います。これでも大分マズイ方ですが、文章理解と知識分野で埋め合わせしたような感じです。
◆資料解釈
・対策開始時期:冬くらい / テキスト、問題集:畑中敦子の資料解釈の最前線
これも苦手なままでした。本番は、文章⇒知識⇒資料⇒数的で解きましたが、知識が終わるとすでに体力と集中力がゼロ…計算ミスが多かったと思います。取れたのは5割くらいだったと思います。
◆世界史・日本史
・対策開始時期:秋くらい / テキスト、問題集:早わかり日本史・世界史、クイックマスター
過去問を3回くらいやりました。流れがわかるように、図を入れながらノートにまとめることもしました。日本史では古代を、世界史ではイスラム・西アジア辺りは捨てました。範囲が広すぎるので出たらラッキーくらいの気持ちがいいのかもしれませんが、近現代は日本史・世界史ともに時事などの他科目とリンクするので、やっておいて良かったです。
◆生物・科学
・対策開始時期:冬くらい / テキスト、問題集:大学受験で使った参考書、過去問ダイレクトナビ
まず計算問題は全て捨てました。簡単という話も聞きましたが、数的以外に算数をしたくなかったので…。あとは過去問を眺めつつ得意な分野から覚えていきました。知識分野全体に言えますが、知識を完璧にするというより、選択肢の間違い探しをするようなイメージで勉強しました。
◆地理
・対策開始時期:3月ごろ / テキスト、問題集:地図帳、過去問ダイレクトナビ
最初は対策しないつもりでしたが、公務員試験を経験した友人に「捨てる科目が多い人は落ちていた」と言われて怖くなったので始めました。地図帳を見ながら過去問を眺めていました。世界の気候、アメリカ、中国、東南アジアなど、出そうな(気がする)ポイントを中心にやり、日本の地形だとか世界の言語だとかはやりませんでした。常識があれば解ける問題も多かったです。時事や世界史とリンクすることもあるので、やって良かったと思います。
◆文章理解(英語)
・対策開始時期:秋くらい / テキスト、問題集:速読英単語(上級)
学生時代に得意だったので、速読英単語を読んで昔の感覚を思いだしました。模試でほぼ落とさないくらいになったら、あとは本試験の前日や朝に英文を読み返して慣れるようにしていました。
◆文章理解(現代文・古文)
模試で落とすことがほぼなかったので、特に対策はしていませんでした。
◆憲法
・対策開始時期:8月ごろ / テキスト、問題集:スーパー過去問ゼミ
過去問を4周くらい。普通に解いたり、間違った選択肢を正しく直したり、覚えられないことをノートに書いたりしました。学説の問題は苦手でしたが、都庁の専門記述対策を通して理解できた部分もあり、非常に助かりました。
◆民法
・対策開始時期:8月ごろ / テキスト、問題集:まるごと講義生中継、スーパー過去問ゼミ
導入にまるごと講義を読んで、あとは憲法と同じです。家族法は軽めにしかやりませんでした。理解できなくてこじつけでムリヤリ覚えたところもあったと思います。
◆行政法
・対策開始時期:8月ごろ / テキスト、問題集:まるごと講義生中継、スーパー過去問ゼミ
導入にまるごと講義を読んで、あとは憲法と同じです。
※憲民行政法には全て言えると思いますが、とにかく繰り返し問題に触れればわかることが増えます。分からなくても正解の雰囲気?が掴めれば解ける問題も多かったです。どうしても覚えられないことは1行程度にルーズリーフにまとめ、試験の直前に読み返しました。
◆経済学(ミクロ・マクロ)
・対策開始時期:7月ごろ / テキスト、問題集:最初でつまずかない経済学、スーパー過去問ゼミ
過去問を4周くらいやりました。どうしてもわからない問題は飛ばしました。入社以来経理職でしたので、少しは専門用語になじみがあったのが幸いでした。計算以外の問題は、キーワードを覚えておけば取れる問題もあったので、直前に詰め込みました。
◆政治学・行政学
・対策開始時期:冬ごろ / テキスト、問題集:まるごとパスワード、スーパー過去問ゼミ
とにかく暗記するのみ。覚えにくかったですが専門記述対策でポイントは押さえられたかなと思います。
◆財政学
・対策開始時期:2月ごろ / テキスト、問題集:スーパー過去問ゼミ
2周くらいダラダラと読みましたが頭に入りませんでした…。税関係は仕事の知識でカバー、国内外の財政は時事でカバーするつもりで確認程度にし、計算問題を中心にやりました。
◆国際関係
・対策開始時期:冬ごろ / テキスト、問題集:まるごとパスワード、20日間で学ぶ国際関係の基礎
テキストをひたすら読んでいました。世界史や地理と重なる点が多かったです。
◆労働法
・対策開始時期:冬ごろ / テキスト、問題集:スーパートレーニング
問題の間違った部分を赤で直し、赤シートで隠しつつ勉強しました。試験では基礎の基礎ができていれば大丈夫だという感触でした。会社員ですので、学生さんよりはとっつきやすかったかもしれません。
◆時事
・対策開始時期:2月ごろ / テキスト、問題集:速攻の時事、受験ジャーナル直前対策ブック
4月くらいはテキストをいつも電車で読んでいました。ニュースはyahooニュースをチェックしていたくらいで、スクラップなどはしていません。受験ジャーナル直前対策は、時事の情報が充実していて、都庁の時事対策にも多少は役立ったような気がします。
◆教養論文
・対策開始時期:3月ごろ / テキスト、問題集:1週間で書ける公務員合格作文
論文は書き方のパターンが決まっているので、回答例を読んで流れをおさえました。頻出テーマに対する自分なりの考えは持っていたつもりですが、答案を考えていったというほどではないです。時間を区切って書いたのは模試の1回のみです。都庁の対策は、失礼ながら新聞ダイジェスト増刊を立ち読みさせていただき…都庁論文に特徴的な書き方と、注意するポイントを確認しました。
◆都庁専門論文(憲法・政治学・行政学)
・対策開始時期:冬ごろ / テキスト、問題集:喜治塾の専門論文講座テキスト
3科目のABランクのみ50論点弱を暗記しました。かなり少ないですが、第一志望(県庁)の択一対策と仕事が繁忙期だったため時間がなく…。講座のテキストを自分にわかりやすく書き直し、A5サイズに印刷して通勤時間等にひたすら覚えました。択一の復習にもなったのはとてもよかったです。
◆面接
面接シートの添削を1回、模擬面接を1回受けました。発言がまわりくどいことや、聞こえのよい言葉を使ってしまいがちなところをご指摘いただきました。また、都庁1回目の面接の後に再現を添削していただき、答え方が曖昧だったり不足していたりする点に赤を入れてもらいました。その点を中心に、頻出の質問に対する答えを考えて臨みました。答えを考える際には、「なんとなく」の言葉をできる限り排除し、全ての発言に根拠と具体性を持たせることを心がけました。
また、興味がある分野の関連施設に足を運び、資料をもらったり、相談する振りをして話を聞いたりもしました。面接のネタにもなりますし(よい点や改善点を話す等)、現場を見ることで発言が薄っぺらくなりにくいと思います。
最後に、塾OBで志望先の職員の方を紹介していただき、面接前にお話を伺いました。実際の業務について聞くことでイメージが湧き、面接の受け答えにも厚みが出たかなと思います。何より、活躍している先輩とお会いできたことで志望度が高まり、熱意をもって志望動機を伝えられたことがいちばんの成果でした。
本番で心がけた点は、とにかく表情です。民間からの転職ということでいろいろと勘繰った質問もありましたが、何を聞かれても笑顔で相手の話を聞いていれば、不信感を持たれないのではないかと思います。つっこんだ質問にしどろもどろで苦笑いしたことも多々ありましたが、その人間味?がよかったのだと信じています…。あと、必ず笑いが取れるなど、相手が食いつくような鉄板エピソードがあれば、そこへの話の持っていき方を考えるのもありかなと思います。(無反応の時もありましたが…)
◆全体を通して
働きながらの受験は思った以上に大変でした。ただ、学生に戻ったように勉強に励み、新しいことを学ぶことを楽しめたのは幸いでした。ただ、追い込みすぎて体調を崩したこともありましたので、「限界一歩手前」を越えないことは、気をつけていただきたいところです。
公務員試験は、限られた時間をどのように使うかが明暗を分けるのではないかと思います。私の場合は、得意の文章理解や教養論文などはほぼ手を付けず、時間をかければ覚えられる科目に時間を割いたことが勝因だったような気がします。数的の出来の悪さは最後まで不安でしたが、最低レベルを下回らないことを念頭に…それで何とかなったので良かったです。
また、新卒のときは50社以上の面接に落ちた私ですが、県庁の面接では一桁順位をもらえました。大切なのは熱意と、それを伝えるエピソードの具体性です。アピールが上滑りしないよう、自分と志望先がどうリンクするのか、しっかり考えれば大丈夫なはずです。体調に気をつけて、頑張ってください!
★喜治塾の都庁対策・面接対策を推薦します!
働きながらの受験だったため、効率を重視していました。その点、喜治塾の都庁対策は必要な講義だけを選択でき、DVD受講も可能だったことから選びました。また面接対策でも、大手の予備校にありがち(?)な、コース生以外はないがしろということは決してなく、私自身の背景を考慮したアドバイスをたくさんいただけました。県庁の面接で一桁順位をいただくことができたのも喜治塾のおかげです!