M.Kさん 特別区・武蔵野市・川崎市合格


地方公務員を目指したきっかけ
 私が地方公務員として働きたいと思ったのは、人のために働く仕事がしたいと思ったからです。サークルでの活動を通して、ほかの人が活動しやすいように考えながら仕事をすることにやりがいを感じ、仕事としても人々の役に立つ仕事をする公務員になりたいと思うようになりました。
 勉強を始めたころはこのような漠然とした考えしか持っていませんでしたが、いろいろと調べていくうちに、人の生活にかかわる仕事のできる地方公務員になりたいと思うようになりました。

 

勉強の方法
わたしは大学二年の二月から喜治塾に通い始めました。わたしの場合、勉強をコツコツと進めるタイプであることと、法律や経済など学んだことのない科目が多かったので、早めに勉強を進めておこうと思い、早い時期に通い始めました。
喜治塾に決めた理由をいくつか挙げると、
・疑問があっても休み時間や授業の後にすぐに質問できる環境であること
・公務員試験の疑問や不安を予約なしでいつでも相談できること
・規模が大きすぎず、すごしやすく勉強できる雰囲気があること
・塾のOBの方々から話を聞くことができる

などです。自分にとって、初めて学ぶ科目が多かった公務員試験において、途中で投げ出したり後回したりにせず勉強を続けられたのは、疑問ができたらすぐに先生に質問することができたからだと思います。

 

私の教養試験対策
公務員試験は科目数が多く、歴史や地理に深入りすることはできません。要点をしぼった勉強が必要だと思います。私は塾のレジュメや問題を中心に勉強しました。

 

英語、文章理解
英語は特に勉強しませんでした。大学入試のセンターレベルの英語に抵抗のない人は、たまに問題を解く程度でいいと思います。文章理解は苦手で、塾で配られた問題を繰り返して解きました。

数的推理、判断推理、資料解釈
これらの科目は塾で配られた問題を繰り返し解き、ほかにもう少し練習したい分野だけスーパー過去問ゼミ(実務教育出版)から何題か解いていました。私は確率や場合の数といった分野が苦手でしたが、時間を置いてレジュメの問題を何度もといているうちに、前回よりもすっきりととけるようになっていきました。数的推理は問題の数をこなすのではなく、分野ごとに1〜3題ほど代表的な問題(例題など)を使ってそれを繰り返し解いて完璧に解けるようにし、解法を頭に入れてしまうのがいいと思います。特に数的推理の問題を間違えてしまったときは、復習する際自分がどうやってその問題を解こうとしたのかを見直し、同じ分野なら自分が解きやすい共通の解き方で解くのがいいと思います。毎回なんとなく解いていると、いろいろな分野の問題が出てくる過去問を解き始めたときに混乱します。また、問題集によっては解説が短かく一種類の解放しか載っていない場合もありますが、自分なりの解き方と合わないときは固執せず、読み飛ばすくらいの気持ちでいいと思います。

 

日本史、世界史、地理、思想
私は大学受験で歴史や地理といった科目にまったく手をつけなかったので、世界史、日本史、地理、思想などの科目は塾で配られたレジュメを中心に勉強しました。教科書は流れをつかむ参考程度に読んでいました。「図解雑学 世界の歴史」(ナツメ社)はひとつのテーマが見開きで完結し、イラストが多くイメージをつかみやすかったです。また、芸術の分野は歴史の資料集で実際の絵や作品を見て覚えました。

 

数学、化学、物理、生物、地学
これらの科目もレジュメを使って覚えました。大学受験で生物を使ったので、生物はセンター試験用の問題集を使って苦手な分野だけ問題を繰り返し解き、ほかの分野はレジュメに載っていることだけ覚えて、あとは資料集をながめる程度にしました。

 

私の専門試験対策

憲法、行政法、民法、経済
これらの科目は、始めはまず塾の講義を受けてから復習し、塾で配られた練習問題を数問解くといったやり方ですすめ、講義の終わった科目から知識のアウトプットに馴れるためにスーパー過去問ゼミ(実務教育出版)を少しずつ解きました。公務員試験六法(三省堂)を何度も読み、判例も覚えるようにしました。
どの科目もスーパー過去問ゼミは4回くらいずつまわしました。憲法、行政法は塾での授業が秋までに終わっていたので、年内に二回、年が明けてから二回解きました。民法、経済は授業と並行して進めました。特別区の試験が終わって国Uの試験までは一ヶ月以上時間があるので、そこでもう一度ずつまわしました。

 

行政学、政治学
この二つの科目は冬頃から塾の講義が始まりました。特別区の試験までは塾のレジュメを使ってひたすら覚えました。レジュメで流れをつかんでおき、特別区の試験が終わってからより難しい内容の出る国Uの試験までにスーパー過去問ゼミ(実務教育出版)を一回解いて復習し、苦手な分野は二回目も解きました。

 

財政学
私にとって苦手な科目でしたが、塾のレジュメで勉強し、問題を繰り返し解き、国Uの択一では問しか落としませでした。

 

苦手な科目対策
小論文
私は小論文のようなきちんとした形式の文章を書く苦手意識を持っていましたが、特別区では小論文の比重がかなり高いので、早めに勉強を始め、9月から塾の小論文対策の講義を受け始めました。月に一回、時間を計って小論文を一本書くのですが、始めの頃はほとんど最後まで完結させることができませんでした。
復習はまず先生の解説を聴き、うまい人の答案と自分の答案がどう違うのかを検討しました。ただ読んでいるだけでは頭に入ってこないので、模範の答案をそのまま写し、うまい人がどのような書き方をしているのか、序論、本論、結論を大まかにわけ、どこに文字数を割いて書いているのかなどを分析したノートを作りました。そしてその形式に合わせて、初めに自分が書こうとした内容でもう一度書き直し、先生にみてもらいました。
また、新聞の社説や興味のある記事をそのままノートに写し、論文と同じように大まかな段落にわけ、流れを分析したノートを作りました。こうした作業のおかげで最後にはまとまった小論文が書けるようになりました。
小論文は形式です。実際に自分の手を動かして形式にそって書くことに馴れれば苦手に思っている人でもかけるようになります。頑張ってください。

 

民法、行政法
法律系の科目を大学で履修していなかった私にとって、特に民法は使う言葉も難しく、初めは理解するのに時間がかかりました。
民法は言葉になれるため、塾のレジュメをノートに写しながら頭を整理し、初めに考え方を理解するようにして、配られた問題やスーパー過去問ゼミ(実務教育出版)を解きながらその考え方を覚えるようにしました。細かい知識や暗記する箇所が膨大で、端からすべて覚えていこうとするとつらいと思います。初めから完璧にしようとはせず、まずは理解し、問題を解きながら覚えられるところは覚えるという進め方がいいのではないかと思います。私の場合は最終的に、特別区の試験に間に合うように覚えました。
行政法は、似たような場面で微妙に判例がかわってくるところが難しく、勉強を進めていってたくさんの判例を読んでいくうちに混乱してしまい、問題も解けたり解けなかったりするようになってしまいました。そこでもう一度レジュメをノートに写して頭を整理し、単元ごとに授業で出てきた判例をチェックしました。行政法はなかなか覚えられなかったので、スーパー過去問ゼミ(実務教育出版)を繰り返し解きました。単元の始めについているまとめも活用できると思います。わたしはスーパー過去問ゼミのまとめに出ている判例を読んだら公務員試験六法でもう一度ひいて判例を読み直し、問題集に判例の番号を書いておき、次回解いたときにすぐにひけるようにしました。

 

直前期の対策
直前、特に本番前一週間は落ち着かず、勉強してもあまり頭に入らないと思っておいた方がいいです。ですから解こうと思っている過去問などはそれ以前に終わらせておくべきです。わたしは四月に入るまでにすべての科目を一通り終わらせ、過去問を解き、復習は基本を中心に見直しました。一週間前はレジュメを読んでもなかなか集中することができなかったのでノートを一冊作り、自分が自信を持てない分野のまとめを作って覚えました。
特別区の試験当日は教養試験から始まります。数的推理、判断推理を解くためにも頭がしっかり働くようにしておくべきです!わたしは前日に確率と、経済の独占の分野の計算問題をコピーして何回か解き、当日も同じ問題を会場に持っていって朝解きました。そのおかげで頭がすっきりとした状態で試験に臨めました。ただし会場で解けないとなると相当焦るので、前日にきちんと解けるようにしておきましょう。
また、論文試験や、市役所の試験のために新聞には日々目を通し、興味のある分野については自分なりの考えをまとめておくと聞かれたときに焦らずにすむと思います。

 

公務員を目指そうと思っている人へ
公務員になりたいけど、試験が難しそうだし・・・と思っている人もいると思います。確かに面接の前に受ける試験は科目も多く簡単に受かる試験ではありません。ですが、大学では理学部に所属していた私が合格できたように、ポイントを絞って勉強すれば誰でも合格できる試験だと思います。ですから敬遠せずにチャレンジしてください。
勉強を始めたら、どんなペースでどれだけ勉強するかは人によって違いますが、試験当日に「自分はこれだけ勉強してきたから受かるはずだ!」と自信を持って言えるくらいまで勉強してください。それは本番での自信にもなります。謙虚に、前向きに。これが私の試験勉強中のモットーでした。自分の不得意な分野から目をそらさない、後回しにしない。でも、できなくても落ち込まない。できるようになると思って、コツコツ勉強をすすめる。そうしていくうちに苦手はきっとなくなります。もちろん右も左もわからないままがむしゃらにすすめるのではなく、時には先生や先輩に質問したり話を聞いたりすることも大切だと思います。
筆記試験が終わればすぐ面接です。面接は本来の自分をアピールするチャンスです。自分自身の好きなところや、どうして公務員になりたいのかなどを考えながら勉強すればモチベーションも上がるし、面接に臨むのにも役立ちます。わたしは4月にもアルバイトをしたり友達と遊んだりしていましたが、そうしたことで自分を見つめなおす機会を持つことができました。勉強ばかりで行き詰ったときは、思い切って遊んで人と話してみるのがいと思います。
公務員試験に合格するまでの道のりは長いですが、最後まであきらめず、公務員を目指したときの気持ちを忘れずにがんばって欲しいと思います。

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