論文・面接対策


【論文編】

@教養論文:東京都庁・特別区はこれで合否が決まるといっても過言ではありません。事実、択一で9割取れていても教養論文で失敗すると不合格になります。
そのため、教養論文には周到な準備が必要です。私は以下のように、内容・構成面と形式面に気をつけながら段階を追って対策を行いました。
<内容・構成面>

@まずは、論文の型をマスターすることに専念しました。序論・本論・結論を意識しながら論文を書いていくようにしました。論文は型をマスターすれば書けるようになるので、まずは序論・本論・結論の型を習得しました。具体的には、優秀答案や社説を言葉の使い方や論の進め方を意識しながら写していきました。毎回配布される優秀答案をすべて書いたことで、論理的思考プロセスと論文の型をマスターできました。

A次に、テーマに必要な知識を仕入れました。やはり最低限の知識がないと、論文を書くことはできません(知識が多いから、論文は書けるというわけでもありません)。『10年後の日本』(文藝春秋)や『日本の論点』、朝日新聞の「耕論」や「私の視点」を読みました。

Bあらゆる問題に対して論じる際の、自分の視点を決めました。この自分なりの視点がないと、迫力とまとまりのない論文を書いてしまうからです。私は常に「住民との協同」、「ハードとソフト両面からのアプローチ」を念頭にいつも論文を書くようにしました。自分のスタンスを決めておけば、あらゆるテーマに対応できるようになります。

 

<形式面>

C誰にでも読めて、採点官の眼に負担のかからないように、丁寧に字を書くことを心掛けました。私は小学生用のひらがなドリルをなぞって、丁寧な字をかけるように徹底的に対策をしました。塾長が数的の時間に、『奥の細道シリーズ』をやったほうが良いといっていたので、それを忠実にこなしただけです。
字を丁寧に書くだけで、採点官に好印象を与えることができるので、丁寧に字を書きましょう。字が雑だと、それだけで採点官に悪い印象を与えてしまいます。

D次に読みやすさを追求しました。誰でも一回読むだけで理解できるように書きました。一日に何十通という莫大な答案を採点する採点官に、好印象を与えることができるからです。論文は受験生と採点官とのコミュニケーションの場であるので、相手に理解できるように読みやすく書くとはとても大事なのです。また、よくある誤字脱字にも気をつけました。
E何より大事なことは、問いに対して答えることです。問いとズレた答案は一発で0点になると思いましょう。そうならないためにも、問題文は最低5回は読んで、出題者の題意に沿って論文を書きましょう。こういう基本事項を日頃から念頭において練習をしておくことで、本番で大失敗することは免れられるはずです。

 

A専門論文:塾の専門論述用のテキストだけで十分です。早稲田セミナーから沢山専門論文用のテキストが販売されていますが、あれは全く不要です。塾のテキストだけで大丈夫です。
特別区受験生は、行政系3科目をマスターすれば完璧です。このテキストに載っている問題からしか出題されません。祭事や国税対策をする人は、憲法のテキストも暗記しましょう。
専門論述を取り組み始めた段階は、記憶の定着率が悪いですが、全く気にする必要はありません。最初はキーワードだけを覚えてください。次からは、そのキーワードをどうやってつなげていくかを意識しながら、読み込んでいきましょう。テキストがボロボロになるまでやりこんだら、自ずと合格答案は書けます。

 

【面接対策編】
面接試験は公務員試験の最大の関門です。択一・論文でいくら差をつけても面接試験で失敗したら、最終合格はできません。そのため、面接試験は入念におこなってください。
面接試験では自分の具体的エピソード等、ネタのストック数がものを言います。そのため、常日頃から周りの出来事に関心を抱いて自分なりに行動を起こすことが大事です。ボランティアに限らず、地域のお祭りや行事に作る側として参加してみることをお勧めします。こうやって自分の経験に裏打ちされたエピソードを披露したほうが、面接官にアピールできるのです。いくら抽象的美文を言っても、相手の心に響くことはまずありません。抽象的美文より具体的経験が勝ります。面接対策は人間としての幅を広げる絶好のチャンスなので、前向きに対策をしてください。
では、私の面接対策法について述べさせていただきます。面接対策は特別区一次試験の合否発表後に始めました。具体的には、塾の面接対策ポイント講義で方法論を学び、模擬面接に備えて想定問答集を作るとともに、塾の卒業生の方のお話を伺ったり、志望先の街を歩いて気付いたことをメモしました。
想定問答集は、見開き2ページのノートに、左側に質問事項と答えを書き、右側に他のエピソードや気付いたことを書き込むことで作っていきました。自己PRの欄には30秒版と1分版を作りなど、とにかく考えられだけの対策をしました。書き込んでいくうちに、ノート2冊分の想定問答集ができあがりました。
また、志望先の街を歩くことは自分の志望熱意を高めると同時に、面接官にアピールできる材料になります。事実、新宿区と川崎市の面接官に好印象を与えることができました。残念ながら、パンフレットやホームページをくまなく読むだけでは、志望熱意もあまりあがりませんし、何より面接官のこころに全く響かないのです。自分の興味の持った街や施設でもかまいませんから、自分の足で情報を稼ぎましょう。
政策の勉強についても触れておきます。政策の勉強は、自分をしっかりと面接官に表現できるようになってから始めましょう。自分の中身を伝えられなければ、いくら政策の知識を披露しても、間違いなく不合格になります(そもそも、面接官のほうが政策について知識が深いはずです)。私は、自分のやりたい仕事に関連する政策を区報で調べたり、タウンミーティングに参加しました。政策形成過程の場に行くことで、面接官に説得力のある受け答えが可能になりますし、熱意も高まります。
あとは模擬面接何度も受けることです。私は5回模擬面接を受けました。何回受けるべきは人によって異なりますが、要は納得のいくレベルに達するまで受けるべきだと思います。
ここまで、対策ができたらあとは、楽しみながら面接を受けることです。「相手の目を見て 大きな声で ハキハキと受け答えをする」、この3か条と「面接はアピールの場である」という基本事項を念頭におきましょう。
面接試験は、公務員試験で最大の難関です。択一で9割近くの高得点を出せても、絶対に油断しないでください。自分でやれるだけのことを徹底的にこなしたら、自ずと最終合格はできます。自分で自分を信じながら、最後のラストスパートで気を抜かずに、頑張ってください。

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