科目別勉強法


各科目勉強法:実践と反省を交えて

【教養科目:知能編】
≪知能科目総論≫
まずは、塾のテキストを徹底的に復習すること。これに尽きます。一問たりとも、妥協することなく解いてください。ただ単に答えを求めるのではなくて、人前に出て説明が出来るくらいまで復習することが重要です。テキストをマスターしたら、塾の『総まとめ問題集』で問題数をこなし、過去問で志望先の出題傾向を掴んでください。
知能科目は、やたらと問題数を解き散らすのではなくて、理解度を深めることがはるかに重要です。量より質を念頭に入れて、頑張ってください。

  1. 数的推理:元々得意な科目だったので、正直苦労はしませんでした。私は塾のテキストを中心にこなしました。復習の目安は、黒板を使って人前で説明できるまで復習しました。このお陰で、典型的な問題を全てマスターできました。テキストを完璧にしたら、塾の『総まとめ問題集数的判断推理編』を、制限時間を一問につき五分に設定して解きました。間違えた問題はマスターできるまで、徹底的に復習しました。

この問題集がマスターできたら、あとは志望先の過去問を直近5年分解きましょう。都庁特別区志望の人は、両方やりましょう。なぜなら、都庁と特別区の問題は非常に似ているので、都庁と特別区の出題傾向がよく分かるからです。正直このレベル以上は不要です。なぜなら、実際の試験でも解く時間はあまりないからです。数的は半分取れたら合格ですが、その半分を確実に押さえるためにも、絶対に塾のテキストをマスターしてください。

 

  1. 判断推理:この科目は、問いが求めている要素をいかに上手く表やグラフにまとめられるかがカギとなります。この科目も、私は塾のテキストを中心にこなしました。復習の目安は数的と同様に、黒板を使って人前で説明できるまで復習しました。テキストを完璧にしたら、塾の『総まとめ問題集数的判断推理編』を、制限時間を一問につき五分に設定して解きました。間違えた問題はマスターできるまで、徹底的に復習しました。

   判断推理も、パターン問題さえ解けるようになれば合格点は十分取れます。ですので、塾のテキストを一問たりとも妥協せずマスターしてください。スーパー過去問ゼミは不要です。あれを解く時間があったら、志望先の過去問を集中して解いたほうがよいです。

 

  1. 空間把握:この科目は一見とっつきにくいように見えますが、実はパターンも限られているので、定石をマスターできれば満点も狙えます。塾のテキストにパターンは網羅されているので、それをすべてマスターしてください。復習の目安は、数的判断推理と同じです。

   塾のテキストがマスターできたら、都庁・特別区の過去問を解くことが有効です。何故なら、過去問では都庁・特別区ではこの空間把握が似た問題が頻繁に出題されているので、とても点が取りやすいことが分かります。これで、数的判断推理に対する余計なプレッシャーや焦りを取り除くこともできるのです。

 

  1. 資料解釈:塾のテキストが非常にまとまっているので、これをマスターするのが最善です。私は『畑中の資料解釈の最前線』と言う本をやりましたが、この本はパターンを細かく分類しすぎて、逆にまとまりがなくなっています。

塾のテキストの方が、はるかにこの本より優れています。復習の目安は、すべての肢に対して根拠をつけて切っていくことです。要は、Dが正解だと分かったら、@〜Cの肢の何がいけないのかを分析してみてください。そうすると、出題者のヒッカケのパターンがつかめます。この出題者のヒッカケのパターンがつかめたら、もう資料解釈に自信をもってください。
あとは塾の『総まとめ問題集資料解釈編』と志望先の過去問をこなしました。最近は国1でも素直な問題が多いので、直近5年分くらいを解きましょう。私は都庁特別区の過去問を解いた後、国1と国税の直近の過去問を10年分解きましたが、古い問題はやたらと難しいだけなので、解く意味はあまりなかったです。

 

  1. 文章理解:この科目も、塾のテキストが非常にまとまっているから、テキストの問題をマスターしてください。復習の目安は資料解釈と同様、すべての肢に対して根拠をつけて切っていくことです。この科目も、出題者のヒッカケのパターンがありますので、そのパターンを分析してください。ヒッカケの例としては、「本文内容と一致しているが、具体例の一つなので、この肢は本文の要旨としては不適切」、「作者の主張からは言い過ぎの部分がある」、「因果関係が逆になっている」、などがあります。

   あとは、塾の『総まとめ問題集文章理解編』と志望先の過去問をこなしました。

 

【教養科目:人文・自然科学・時事問題】
≪人文・自然科学・時事問題総論≫
五十嵐先生のレジュメを隅から隅まで覚えること、そして板書を正確に暗記することが一番大事です。大体ではダメです。とにかく、隅から隅まで覚えてください。その際、丸暗記しようとするのではなくて、原理や歴史的背景を理解しながら覚えるのがポイントです。また、すべての科目にいえることですが、常に時事に関心を持ちながら勉強をしてください。例えば、来年に北京オリンピックが開催されますが、これだけでも中国史が出題される可能性がありますし、最近よく言われている大気汚染の問題から環境問題にかんする出題される可能性があるのです。
自然科学は板書内容を覚えて、塾の問題集を解けばよいと思います。また、自然科学は時事問題と絡めて出題されるので、世の中で起こっていることに幅広く関心を持つことが、自然科学でも有効です。
時事問題は、とにかく大量失点を防ぐことが目標になると思われます。そのためにも、時事道場に出席して時事への理解を深め、『速攻の時事』を読み込むことがベストだと思います。

  1. 世界史:人文科学の中で一番重要な科目です。世界史を理解しておくと、政治学・行政学・国際関係の理解度が飛躍的に上がるからです。私は、五十嵐先生のレジュメに徹底的に情報を書き込み、最初にひたすら覚えました。次に、山川出版社の『新世界史』と中径出版の『忘れてしまった高校の世界史を復習する本』を読み込みました。教科書になじめない人は、後者の本を読み込むだけで良いと思います。事実、この本を読んでいれば今年の世界史の問題はほぼ全てパーフェクトでした。

次に、五十嵐先生に薦められた『スーパー過去問ゼミ』を使用して、自分
の得点力がアップしているか確認しました。夏の段階でスラスラ解けるよう 
になっていたので、秋以降の学習にゆとりを持てるようになりました。

 

  1. 日本史:五十嵐先生のレジュメを徹底的に復習しました。とにかく、隅から隅まで覚えました。レジュメを復習したあとは、鎌倉時代以降から現代までを山川の教科書を読み込みました。どうしても時間のない人でも、江戸時代以降は必ず押さえておくべきです。私は『スーパー過去問ゼミ』を利用して、理解度をチェックしました。

 

  1. 地理:正直、あまり馴染めなかったので力を入れませんでした。それでも、五十嵐先生のレジュメをマスターしておくだけでも、コツコツと点を取ることが出来ました。気候などのAランクの論点だけでも押さえれば結構点が取れるので、とにかくレジュメを覚えることが重要です。

 

  1. 文化芸術:五十嵐先生のおかげで、ただの丸暗記作業に陥ることなく、楽しくかつ興味深く学ぶことが出来ました。時代背景をしっかりと押さえながら学び、理解を深めていけば、おのずと記憶はついてきますので、まずは時代背景を押さえてください。そのうえで、誰がどんな作品を描いたのかをコツコツと覚えましょう。都庁や国税では絵画の写真を使用して問題を作成するパターンが多いので、図説などを使ってチェックしておきましょう。

 

  1. 文学史:文化芸術と同様の勉強方を貫きました。主要作品のあらすじもしっかりと押さえておくことで、殆どの問題に対応できました、五十嵐先生のレジュメを覚えることが、一番良いと思います。

 

  1. 哲学:自分の中で、人文科学の中で一番面白かった科目です。試験科目として点を取るためには、とにかく五十嵐先生のレジュメを覚えてください。それにつきます。哲学は受験科目の一つというつまらない括りとして学ぶのではなく、古今東西の天才たちの思考のあゆみを学ぶという、自分の生き方や考え方を学ぶ機会として真剣に学ぶことをお薦めします。授業の後に、『ソクラテスの弁明』や『哲学マップ』という本を読みました。哲学の歴史に触れることは、大変面白かったです。

 

  1. 化学:塾のノートの復習に専念しました。実際、塾のノートだけで簡単な知識系の問題を解くことができました。塾のノート以外は、図説を使ってみて、授業で学んだ知識が日常生活の中でどのように活かされているのかを、意識するようにしました。ノートと図説を眺めることをお勧めします。実際、化学で国1・特別区・国税で点を稼ぐことができました。

 

  1. 物理:塾のノートの復習だけこなしました。物理は、化学や生物と違って純粋な知識系問題があまりないので、最初はとっつきにくいイメージがあります。しかし、単純な公式を当てはめるだけで解ける問題がいくつかあるので、その問題だけでもマスターしてください。

 

  1. 生物:塾のノートの復習をしました。生物は覚えることが多いのですが、覚えるべきところを正確に覚えれば、得点力が確実に上がる科目です。ノートと塾の問題集で、基本的な問題は確実に解けるようになります。事実、今年の特別区はノートを押えておくだけで、ほとんど解けるような問題でした。

 

  1. 地学:塾のノートを基本に、地震のメカニズムだけ勉強しました。何故なら、地震に関しては、時事問題と絡めて出題されるケースが目立つからです。地学は頻出分野があまりないので、塾のノートを復習したら、あとは新聞でネタがないかチェックするほうに切り替えたほうが、効率が良いと思います。

 

  1. 数学:元々得意なので、過去問を解いたくらいです。国1レベルでも数学はとてもやさしいので、余力のある人は是非チャレンジしてみてください。

 

  1. 時事:時事問題を完璧にするのは至難の業なので、解ける問題を確実に解けるような勉強をするのが良いと思います。私は月一の時事道場に加え、『速攻の時事』を読み込みました。時事道場と『速攻の時事』のみで、合格ラインは突破できるので、この二つの復習に集中するのが良いです。逆に、『速攻の時事』に書いてある内容を覚えられないと、本番で時事問題に太刀打ちできない可能性が大なので、気をつけましょう。

 

【専門科目:法律系科目】
≪法律系科目総論≫
法律系科目はレジュメを覚えて、六法がボロボロになるまで読み込み、塾の問題集を解きました。まずは体系的理解に努めて、その後はイメージしながら要件などを正確に暗記することに注意しながら勉強をすすめました。

 

  1. 民法:理解するのにかかる時間量、要求される記憶量も一番要求されるので、早いうちに手をつけましょう。私は、レジュメを徹底的に暗記しました。その後、塾の問題集と確認テストのA・Bランクを5回解き、六法の判例をチェックしました。そして、授業が終わったら地元の駅のマックが閉店になるまで復習しました。復習をしっかりとやったので、民法は結果的には点のとれる科目になりました。

A憲法:憲法は満点が狙える科目なので、是非満点を目指しましょう。勉強方法は、レジュメを読みながらひたすら六法の判例と条文を暗記しました。判例は全て押さえてください。全てです。統治分野では条文の丸暗記で点が取れる問題が多いので、面倒ですが暗記してください。三十回くらい音読すれば、嫌でも頭に染み込みます。この作業が終わった後、『スーパー過去問ゼミ憲法』を解きました。この問題集は、憲法の典型的問題を網羅しているのでとても良いです。

  1. 行政法:私は最初、この科目が苦手でした。類似した用語、似たような判例にもかかわらず結論が全く違ったりして、全く理解できていませんでした。

そこで藤田宙靖著『行政法入門』を購入し、二日で一気に読みきったところ行政法アレルギーが治りました。この本だけでは、正直択一対策として不安なので、六法を読みすすめながら、分からないところは塩野宏著『行政法』を参考書として読みました。塩野行政法は、条文が規定されている歴史的背景や判例の意義や結論導出までの背景が詳しく書いてあるので、とても勉強になりました。あとは、塾の問題集を解けば、行政法は大丈夫です。

  1. 労働法:特別区対策として学びました。この科目は、一番満点が狙える科目です。ひたすら六法を読み込み、頻出の判例を押さえるだけで十分です。私はこれに加えて、特別区の過去問と市役所の過去問を解きました。

 

【専門科目:経済系科目】

@経済学:経済学は、ほとんどの試験で満点を狙える科目です。経済学で高得点を取るためのポイントは、@体系的理解を心掛け、Aキーワードや重要概念を正確に暗記し、B確認テストと復習問題をマスターする、に尽きると思います。経済学が全く理解できないという人は、まず解法を頭の中に叩き込むのが良いと思います。そのあとで、授業の復習をすれば理解度が増すはずです。いきなり概念の理解からはじめるのではなくて、問題の解き方を覚えてそれに照らし合わせながら理論を理解していくほうが、無駄がありません。
私は経済学を大学で学んでいたので、Bに全力を注ぎました。間違えた問題は5回解きなおしました。確認テストをマスターしたあとは、都庁特別区をはじめ国税や地方上級の過去問を解きました。経済学は一旦理解してしまえば確実に高得点が取れるので、諦めずに取り組んでください。
なお、『スーパー過去問ゼミ』をやる必要性はまったくありません。そのくらい、喜治塾の問題集が優れています。塾の問題集がマスターできたら、国税と地上の過去問演習が非常に有益でした。都庁特別区試験終了後にやると良いでしょう。

 

  1. 財政学:塾のテキストをマスターしたあと、塾の財政学問題集を解きました。復習として、『速攻の時事』も読み込みました。財政学は経済学が理解できてれば、短期で勝負できる科目になるので、経済学の復習も同時にすすめていくべきです。

 

  1. 経済事情:『速攻の時事』を読み込むことで、基本的問題は確実に解くことができます。ただし、この科目を国1や国2で選択したい人は、細かい知識問題に対応するためにも『スーパー過去問ゼミ財政学』をやる必要があると思います。

 

  1. 経済思想史:国1経済職と都庁くらいにしか出題されませんが、これもオイシイ科目です。塾のテキストで、せいぜい十数名の学者名とそれに関連するキーワードさえ覚えれば、殆どの問題は解くことができます。

 

【専門科目:行政系科目】
≪行政系科目総論≫
行政系科目で高得点を狙うには深い世界史の理解度が必要です。事実、世界史をしっかりとやらないと、国2や国税の問題には歯が立たなくなります。
ですから世界史を同時並行して復習しながら、行政系の科目を勉強してください。
勉強法としては、五十嵐先生のレジュメを徹底的に覚えて、塾の問題集を最低3回こなしましょう。社会学と経営学もレジュメを読み込んで、問題集を3回やればいいと思います。また、レジュメを徹底的に覚えることで、都庁特別区の専門論述はほぼパーフェクトになります。
但し、国2や国税の問題は細かい知識を問う問題が多いので、国2や国税で高得点を狙う人は『スーパー過去問ゼミ』をやる必要があると思います。

 

    1. 政治学:行政系の中で一番面白かった科目です。とにかくレジュメを徹底的に覚えて、問題集を3回こなしました。政治学を楽しく学ぶコツは、世界史や哲学とリンクさせながら、時事問題に関心を持つことです。政治学で学ぶことは新聞で毎日書かれているので、時事問題の理解度と政治学の理解度がアップします。

 

    1. 行政学:三月まで後回したので、直前期に慌てて知識を詰め込みました。この科目も、レジュメを徹底的に覚えて問題集を3回こなしました。復習が遅れていたので、4月に入って毎日百問くらいこなしたのでなんとか間に合いましたが、やはり定期的に復習するべきだと後で思いました。

行政学も時事問題と深く関係しているので、新聞を毎日読むことが重要です。家で読まない人も、塾のラウンジで読みましょう。

    1. 社会学:レジュメを読み込んで、塾の問題集を3回解きました。最初は中々馴染めなかったのですが、問題を解いていくうちに慣れました。社会学もポイントを押さえれば簡単に点が取れるので、レジュメが覚えられない人は、まず問題集を解説を読みながら解いてみてポイントを押さえましょう。

 

    1. 経営学:この科目は問題集を解きながら、レジュメを読み込むのが良いと思います。なぜなら、問題で問われるポイントが決まっているからです。問題集を3回解くことに加えて、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで経営学に関する知識を身につけることをお勧めします。
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