喜治塾通信(2005年10月26日アップ)
 合格体験談【2005年度(6)】
  ●都庁T類
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      早稲田大学第一文学部総合人文学科          
2005年4月生 Y・Aさん

■公務員をめざしたきっかけ

 私が公務員を目指すようになった動機は、曖昧なものでした。ですが、家族や親戚に公務員の人が多く、昔から自らの力で住んでいる街をよくしていく仕事に魅力を感じていました。漠然と進路について考えたときに、民間企業もいいと思いましたが、特に2年生のときのゼミで、「地域における防犯対策」を勉強し、地域の人たちが防犯対策を行っている様子や、行政の対応をみて、地域の人が安心して暮らせるまちづくりに興味を抱き、地方公務員をめざすようになりました。

■勉強開始まで

 文学部生で法律・経済に関する知識がなかったので、予備校に通わなければ無理だろうと思い、同じ専修の友達とともに、早めに何箇所かの予備校のガイダンスをうけました。そのなかでも喜次塾は、公務員専門の個人塾ということで、1からきちんと教えてくれそうだったことと、道場(教養が苦手な人のための講座)の存在にひかれ、4月から通い始めました。

 といっても私は、公務員試験がどんなものなのか、どんな科目があるのかも充分にはわかっていない状態だったので、最初の頃はなかなか授業についていけず、苦労しました。所属するゼミで幹事をやっており夏休みまでバタバタしていたので、次の授業がある少し前に時間を作って見直すのがやっとでした。予定があわずビデオ受講もしましたが、リアルタイムで行う授業のほうが緊張感も覚え具合も違ったので、できるかぎり授業にでるようにしました。

■勉強法

 私は夏休みまでは、大学のゼミが忙しく、復習するのもままならないという状況でした。実際まだ就職活動のことは考えずに、できる限り遊んでいたいという気持ちが強かったように思います。しかし先生から夏休みは教養を重点的にやったほうがいいとアドバイスをいただいたので、世界史と日本史、地理、数的推理等の道場にはできる限り参加することにしました。そのため夏休みのほとんど毎日塾に通うことになったのですが、この経験は直前期の勉強の土台となってくれたように思います。

 そして12月までの勉強は前期以上に復習をしっかりやることと、苦手科目(民法、経済)をできるだけなくすこと、を念頭において勉強しました。しかしまだ大学の授業がずいぶん残っていたので、本格的に勉強を始めたのは、冬休みからとなってしましました。

 12月からの勉強法のポイントをまとめてみたので、参考にしてください。

★計画をたてる

 とりあえず見通しを立てたほうが効率が良くなるし、やる気もでるだろうと思い、月初めに1か月分の計画を立てました。また勉強を終えると、できた科目にはバツをつけ、できなかった科目は赤で丸をつけるようにしました。(これは友達にアドバイスしてもらったのですが)電車の中で今日の勉強で何が足らなかったのか、どうすればもっと効率よく勉強できるのか考えるようにし(もちろん疲れて寝てしまうときもありますが)、あらかじめ立てた計画を臨機応変に変え、自分にあった勉強方法を模索しました。その際に合格体験記や先輩たちの話も参考になりました。またコンスタンツに勉強しないでスランプに陥った経験があるので、バランスをとって勉強したほうがいいと思います。

★テキスト・問題集を3回はまわす

 これは先生もよくおっしゃっていましたが、1回テキストをみただけではなかなか頭の中には入ってこないし、すぐに忘れてしまいます。私は自分でも自覚していますが、そんなに覚えがいいほうではないので、何度も繰り返しテキスト・問題集を読んだり、解くようにしました。もちろん途中で分からなくなったら、原点に戻り、六法を出してきたり、先生に質問したりしていました。

★苦手科目はつくらない

 これは、五十嵐先生からのアドバイスです。もちろん勉強を始めた時期が遅くて手が回らない場合はやむを得ませんが、苦手科目はできるだけつくらないほうがいいと思います。特に地方公務員の場合は専門科目が国家2種のようにきっちりわかれていないので、1点も取れない科目は致命傷となりかねません。かくいう私も最初から民法、経済が苦手でしたが、重点的に繰り返し勉強するように心がけた結果、経済は政治学などの暗記科目につぐ得点分野となりました。民法も最初の頃と比べて分かるようにもなりました。

★自分のペースをつかむ

 私は周りに人がいないほうが集中できるので、直前期は図書館等で一人で勉強し、たまに気分転換で塾に通うようにしました。しかし塾の自習室でみんなと一緒にやらないと勉強できないという人もいると思います。勉強環境や、模試をうけるタイミング等も自分の性格、ペースにあわせて早めに考えたほうがいいと思います。ちなみに私は3月にはじめて第一志望の模試を受け、4月に第一志望、第二志望の模試を一回ずつ受けました。3つともボロボロの点数で、特に5月に受けた模試のほうが4月の模試よりも点数が低くなってしまって、ショックでした。しかし先輩や先生から点数はなるべく気にしないほうがいいと聞いていたので、同じ間違いは繰り返さないように、見直しをしっかりやりました。

★論文対策はしっかり!

 特に地方公務員試験は、論文重視のところが多いので、論文は専門・教養ともにしっかり書けるようにしたほうがいいと思います。よっぽど得意な人ではない限り、五十嵐先生の道場に参加したほうがいいと思います。それ以外でも友達と論文を交換して意見をもらったりするのもいいんじゃないでしょうか。

■これから

 振り返ってみると、12月以降急にペースを上げて勉強を始めたので、途中でスタミナが切れ、模試で結果が出ないで落ち込むこともありました。模試の結果が悪くて、正直な気持ち、来年もこの塾に通うんだろうなと思ったこともあります。

 しかしそれでも、私が頑張ってこれたのは、相談したときに親身になってくださる先生方や励ましてくれるスタッフの方々のおかげだと思います。特に面接対策を行っているときは、喜治塾で一緒に勉強してきた仲間たちと私も同期として働きたいとの思いが強くなりました。辛い時期でしたが、一緒に過ごしてきた仲間たちが、私の背中をぐいぐいおしてくれたんだと思います。

 面接の練習の時に何もまとまっていない自分に憤りを感じ、先生や塾の仲間の前で涙を流したこともあります。そのときに先生が厳しく指導してくださったこと、相談に親身に乗ってくださったことに心から感謝しています。

 試験勉強を通じて身についたものは、計り知れません。この感謝の気持ちを忘れずに、少しでも恩返しができるに、頑張っていきたいと思います。