<特集>
2002公務員試験
わたしの合格法(2)
★特別区I類、船橋市、国家II種、衆議院合格
2001年12月生
鈴木沙弥子さん
◆きっかけ
昨年の今頃は、頭のどこかに公務員という選択肢を残しながらも、なかなか決心できずにいました。公務員は事務的な仕事が多く、やりがいに欠けるのではないか。周りの人より半年も遅いスタートで、本当に試験に間に合うのか。そんな悩みに答えてくれたのが、喜治塾長でした。
元公務員である喜治塾長は、私の質問に当時の具体例を交えながら本音で答えてくれました。放置自転車対策の話、ゴミ問題に立ち向かったドイツの公務員の話………。それは、私が思い込んでいた公務員とはかけ離れたものでした。こんな仕事ができるなら、私も公務員になりたい! この時の公務員への強い憧れが、ずっと私を支えてくれたように思います。
◆勉強方法
私は公務員試験の科目を勉強したことはなく、受験に関する知識も全くなかったので、喜治塾の12月からスタートするカリキュラム(行政総合クラス)に沿って勉強しました。
初めは大学との両立で精一杯でしたが、復習だけは必ずして、わからない部分はすぐに先生に質問し解決するよう心掛けました。喜治塾の授業は、ただ詰め込むだけでなく、なぜそうなるのかを論理的に説明してくれるので、初めての科目でもすんなり理解することができました。今まで知らなかった新しい知識が増えていくのが嬉しくて、楽しんで学んでいたように思います。
とは言っても、公務員試験はうんざりしてしまうほど科目数が多く、まともに勉強していては時間が足りないというのは明らかでした。そこで私は、合格するためにはどのレベルまで必要なのか常に考え、無駄な勉強に時間を費やさないよう注意していました。
ここでは、自分が勉強をしていくうえで気をつけていたことをいくつか述べようと思います。
^自分の苦手なところを探すために勉強しました。
苦手ポイントが分かれば、類似問題を解き解説書に目を通すなどして徹底して勉強し、次に解いた時には完璧に答えられるように仕上げました。すでに理解している問題は、後回しにする勇気も必要です。
_情報を1つにまとめるようにしていました。
新しい知識が出てきたら全てテキストに書き写しました。それだけを見ればいつでも復習ができるので、特に時間のない直前期に効果を発揮しました。
様々な参考書に手を出すよりも、自分で作ったオリジナルテキスト1冊を信じた方がいいと思います。
`自分の得意・不得意や出題数に合わせて、比重を考えて勉強していました。
例えば自然科学では生物と地学が得意だったので、この2科目は絶対に落とさないように力をいれました。そのぶん化学は暗記でなんとかなる無機のみに絞り、物理も得意の電流が出れば解ける程度にしておきました。どの科目で取ろうが1点は1点です。勉強すれば確実に解けそうなものに時間を使うのが有効だと思います。
私も自分のスタイルを確立するまでには、どうしたらいいのか悩み、試行錯誤の連続でした。 人によって勉強方法は様々です。先輩の体験談や先生のアドバイスを参考にしながら、自分に合った学習法を探しつづけることも必要だと思います。
◆私の支え
公務員試験というのは、頭だけでなく心も充実していないと受からない試験なのだと、つくづく感じます。
喜治塾で出会ったたくさんの人々のお陰で、私は合格することができました。周りより遅いスタートというハンディを抱えながら1人で勉強していたとしたら、途中で諦めてしまったと思います。
何から勉強すればいいのか、自分の勉強法は間違っていないか、直前期はどう過ごしたか……次から次へと悩みが生まれ、いつも不安でした。そんな時、私には親身になってくれる先生や先輩、励ましあえる仲間たちがいました。
遅くまで質問に付き合ってくれた先生、仕事で忙しい中些細な質問にとても長いメールを返してくれた先輩、悩みを共有し一緒に泣いたり笑ったりした仲間。くじけてしまいそうな時、頼れる存在がすぐ側にいるという安心感が私を前に進ませてくれました。
また、勉強をしていく中で、どうしてもやる気が出ずに何も手につかなくなってしまった時、公務員として働いている先輩たちや塾長の話がとても励みになりました。自分が何を思って公務員を目指そうと思ったのか考えることができ、公務員になるために頑張るんだというガッツが再びわいてくるのです。長い試験勉強の間、モチベーションをいかに保つかはとても大切なことだと思います。
◆さいごに
1年前、「今から始めて、本当に間に合いますか?」という私の質問に、塾長は「間に合うかではなくて、間に合わせるんです」と答えてくれました。当時は半信半疑の私でしたが、今ではその意味がはっきりわかります。
公務員試験は、その人のやる気次第です。公務員になりたい! という熱い気持ちを持ち続けること、自分は絶対に受かると信じ続けること。この強い信念があれば、必ず合格できるはずです。夢に向かって最後まで頑張ってください!