喜治塾通信(2006年10月29日アップ)
 合格体験談【2006年度 NO28】
  ●都庁T類最終合格
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   早稲田大学政治経済学部 経済学科  2006年3月卒業                         合格保証生  S・Yさん    

■公務員をめざした理由


大学3年の時に「環境経済学」という科目を履修し、環境問題に対して純粋に取り組むことの出来る公務員になりたいと思い、公務員試験受験を決意しました。


■喜治塾を選んだ理由


私が思う喜冶塾の最大の魅力は、教室が小さいことです。そのため、講師の方の声が直に生徒の耳に入り、とても迫力のある講義を受けることが出来ます。迫力ある講義は、生徒の集中力を途切れさせません。私には、いつも1コマ3時間の講義があっという間に感じられました。それは、講義に集中できていた証だと思います。


■択一・論文対策


私は、東京都庁を第一志望に考え、大学3年の9月に入塾し、05年合格目標として取り組みました。しかし、都庁T類一次試験の結果は不合格。原因は、教養論文にありました。

思えば、都庁の教養論文を、私は心のどこかで見くびっていたような気がします。喜冶塾には、“論文道場”という、論述力を鍛えるのに絶好の機会が設けられていたにもかかわらず、私は3月まで論文にはほとんど手をつけずに、直前になって慌てて論文道場のビデオを2、3コマ見ただけで本番を迎えてしまいました。大した訓練もしないまま、本番ではそれなりの文章が書けるだろうと、高を括っていたのです。
しかし、公務員試験の論文は、そのような甘いものではありませんでした。1時間50分という長そうで短い教養論文試験。訓練不足による焦りから時間配分を誤り、結局中身のない論文を書いてしまいました。試験が終わった瞬間、自らの認識の甘さに愕然としました。

教養試験、専門択一試験、専門論文試験は、合格水準点に達していたと思います。また、一次試験に論文がない県庁や、論文の配点が軽い国Uの一次試験は合格しました。私が都庁を不合格になってしまった原因が教養論文にあることは明らかでした。

都庁の不合格通知が来た後、私は他の公務員の就職先に照準を絞るか、来年再挑戦するか、悩みました。しかし、就職は、今後を大きく左右する一生の問題です。私は、東京都職員になるという夢を妥協したくはありませんでした。そこで、翌年も喜冶塾にお世話になることに決めました。


2年目の勉強プランは明確でした。何よりも、論述力を養うこと。そのために、月イチの論文道場には欠かさず出席しました。当たり前のようですが、論文は、書かなければ書けるようになりません。1年目の私は、この当たり前のことを実践しませんでした。五十嵐先生の生の論文道場に出席し、毎回論文を書き上げること、また他の人が書いた論文を読んで書き方を学ぶことによって、私は段々と論文に対する苦手意識を払拭することが出来たように思います。

もうひとつの2年目のプランは、国家T種法律職試験対策の勉強をすることでした。まず、1年目にすでに学んでいた憲法・民法・行政法は、年内にもう一度レジュメ・条文・判例を徹底的に見直し、基礎固めに努めました。それと同時進行で、刑法・国際法の講義を受けていましたが、こちらにはまだあまり手をつけませんでした。何せ憲・民・行政法は、択一試験の配点が高く、二次試験では専門論文もあります。もちろん、都庁の試験にも出題されます。まずは、これら3科目の基礎固めをし、それから刑法・国際法・労働法に移りました。

1月は卒論を仕上げるためにほとんど公務員試験の勉強は出来ませんでした。そして2月からは国Tゼミが始まり、より強い緊張感をもって勉強しました。とは言っても、基本はレジュメ・条文・判例。これは変わりません。スーパー過去問ゼミなどで問題演習をしていて、もしレジュメに載っていないことが書いてあったら、レジュメに書き込んで覚えました。政治学系の科目も同じです。経済学は、問題演習を繰り返し行い、計算方法に慣れつつ、レジュメを見返しました。

4月は、勝負の月です。最後の1ヶ月で決まるといっても過言ではありません。毎日、朝から夜9時まで、塾の自習室に籠っていました。自習室には、同じ目標を持った仲間が必死になって勉強しています。張り詰めた空間で、仲間の背中を見ながら自分を鼓舞することが出来、とても集中できます。塾生の皆さんには、是非自習室を活用されることをお勧めします。とは言っても、さすがに夜になると疲れてきて集中力が落ちてきます。そこで私は、夜は数的推理や判断推理の問題をクイズのような感覚で解き、疲れを紛らわせていました。

また追い込みの時期は、もう新しいことに手を付けるのは避けた方が無難です。新しいことをやり始めると、きりがありません。中途半端な知識を詰め込むよりも、今まで学んできたことをひたすら復習し完璧にすることに重点を置くべきだと思います。


■面接対策


面接は“慣れ”が大事だとよく言いますが、私は民間企業の就職活動をしなかったため、面接は実質的にこれが初めてでした。面接に慣れていない私は、不安で仕方がありませんでした。


私が行った面接対策は、面接ノート作りと模擬面接です。まず、自分を徹底的に見つめなおし(自己分析)、気付いたことや思い出したことをノートにどんどん書き込んで、面接ノートを作成しました。


模擬面接では、最初は終始緊張しっぱなしで、コミュニケーションどころではありませんでした。面接後は先生方に、声の出し方や姿勢の正し方から面接の目的まで様々な点をアドバイスしていただき、いただいたアドバイスから自分が感じたことなどを面接ノートに書き込んでいきました。このサイクルを繰り返すことによって、段々と面接に臨む気持ちに余裕が生まれました。塾長と五十嵐先生に計8回も模擬面接をしていただき、最後には私も面接に“慣れ”ることが出来ました。


■来年受験する人たちへのメッセージ


公務員試験の勉強をするにおいて大事なのは、諦めずに継続すること。自分が公務員として働く姿を思い描きながら、我慢強く勉強してください。そして、無理をせず適度に息抜きをしてモチベーションを維持出来るよう努めてください。諦めずに我慢をすれば、必ず結果はついてきます。頑張ってください!!