喜治塾通信(2006年10月4日アップ) |
合格体験談【2006年度 NO24】 ● 船橋市役所 国家U種 最終合格 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 早稲田大学法学部法律学科 2006年卒業 06目標10月生 I・Hさん |
■勉強のスケジュール
私は10月下旬から授業を受け始めました。司法試験から転向した私は法律科目を受講しなかったので、年末まではゆったりしたスケジュールで講義が入っていました。大学との両立も容易でしたので無事に卒業できました。
しかし、大学が休みに入る頃から講義数が増え、卒業旅行にもいくつか参加したこともあってハードスケジュールになりました。この時期は、講義でやった内容を理解できたら寝ることにして、風邪やインフルエンザにならないよう体調管理に気をつけました。全ての講義が終わったのは公務員試験が始まる直前でしたので、自分で復習したり模試をいくつも受けたりする時間はありませんでした。唯一、大手予備校で受けた全国模試では、教養・専門共に実力不足の一方、論文は20位ぐらいの好成績でしたので、喜治塾での論文講義は信頼できると確信しました。あとは日曜日に行われるテストを模試代わりにしました。
■併願状況
これで大丈夫なのかと不安な気持ちを抱えたまま(この時期は塾生全員が不安な気持ちと戦っています)、4月下旬に国家T種試験を受け、6割の出来で不合格となりました。行政法が無得点だったことが敗因と分析して、その後は馴染みの薄い専門科目を焦点に据えて復習しました。
しかし、次の特別区試験では、得点できる問題を後回しにして時間切れとなったことが敗因で教養が3割しか取れず、専門と論文が9割近い出来であったにもかかわらず不合格となりました。なぜ、得点できる問題を見極めなかったのかと悔やみましたが、その後、教養の復習をしているうちに、教養を後回しにして復習しなかったことが、自分の得手・不得手を意識させなかったからだと思うようになりました。そして、教養を重点的に勉強しようと決意しました。範囲が広くて気がめいることもあるのですが、趣味のお菓子作りや料理をしながら、お昼の2時からNHK教育テレビで始まる「高校講座」を見て、精神的に疲れないように配慮しました。司法試験の時に、とにかく精神的に疲れてはダメだと講師から言われたことを思い出したからです。
次の裁判所事務官U種は、去年も筆記試験は通っていたことと、今年の論文が大手予備校の模試でやったテーマだったので、無事に1次合格しました。一つパスしたことで精神的に落ち着くことが出来ました。国Uでは勉強の甲斐あって教養8割の出来でしたが、専門で自信のない経済を捨てたのが裏目に出て6割の出来でした。不合格を覚悟していましたが合格していました。官庁訪問で知り合った人達に聞くと、案外ボーダーラインにいる人たちばかりでした。今年は公務員試験が受かりやすいということが影響していると思います。その後は、千葉県庁・船橋市役所とトントン拍子に1次合格できました。
実践で失敗したことを分析して次につなげる方法は、やるべき方向が定まるので不安感が薄らぎます。筆記試験はこれでリズムがつかめた気がします。
■2次試験(面接)にむけて
去年、裁判所事務官U種だけ受けて1次合格していたので、私の公務員試験は2次以降の面接試験が本当の勝負だと覚悟していました。案の定、面接では苦しみました。面接対策をほとんどしたことがない私は、闇雲に面接を嫌がって国Uの官庁訪問もできれば避けたいと思っているぐらいでした。
しかし、塾生で社会人経験のあるOさんが面接試験の面白さを何度となく語って不安感を和らげてくれたこと、公務員である父・母からのアドバイス、そして何よりも去年公務員試験を突破した姉や先輩の励まし、すでに社会人になっている友人の激励が私を前向きな姿勢にさせ、やっと喜治塾での模擬面接という土俵に上がることが出来ました。それくらい私は面接が苦手だったのです。去年の大手予備校の模擬面接でコテンパンにされたことがトラウマとなっているのです。去年は模擬面接で怯えてしまった状態のまま本番を迎えたようなものでした。
喜治塾の模擬面接を受ける前に、事務の方に話しかけて緊張を解きほぐしていただきました。事務の方とは、身の上話から、公務員試験情報まで様々な話をしました。大手予備校とは違い、事務の方までが塾生一人ひとりを把握し、心の支えとなって応援していただける喜治塾は、面接対策にトラウマを抱えた私にとっても、利用しやすい塾でした。筆記試験と違い、面接試験は人格的なものを問われる試験ですから、駄目出しをされた受験生は非常に傷つきます。面接指導が正しいものであれば、苦しくても人生の肥やしにして乗り切れます。しかし、私の体験では、必ずしも大手予備校などで行われている面接指導が、受験生にとって本番に役立てられるものではないと思います。口コミなどで、面接指導の評判が良い塾を選ぶことが大切です。私は喜治塾以外にも評判の良い大手予備校の模擬面接に行きました。実際、とても役立ち、その予備校に対しても感謝の気持ちで一杯です。
結局、面接指導は喜治塾で5〜6回、他の予備校で2回やり、加えて国Uの官庁訪問で何度も本番の面接を受け続けているうちに、飽きるほど面接試験に慣れていき、余裕を持って挑めるまでになりました。また、面接形式が異なるたびに五十嵐先生から心構えをアドバイスいただけ、最終的に面接試験を突破することが出来ました。
以上、私の合格までの軌跡です。私は喜治塾に大変お世話になり、心から感謝しています。また、喜治塾を通じてつながった方々に対しても、出会えた喜びをかみ締めています。そして、これから受験される方に対して、喜治塾をお勧めします。最後に、受験生に対して一言、喜治塾が手取り足取り面倒見の良い塾だと過信してはいけません。私も人任せに生きてしまいがちな弱い人間です。しかし、当然のことですが、頑張るのは自分自身です。サービス業とはいえ、「全てお任せ」はあり得ません。自分がどうしたいか、どうなりたいのか、決断して実行するのは自身です。常に私自身にも言い聞かせていることですが、単なる「塾のお客さん」になるのではなく、塾を利用してやろうという姿勢が大切です。では、受験生のご健闘をお祈りしています!