喜治塾通信(2006年10月4日アップ) |
合格体験談【2006年度 NO22】 ●茨城県庁・都庁T類・国家T種 最終合格 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2007年3月卒 早稲田大学法学部 2007年卒業見込み 06目標 3月生 T・Tさん |
■公務員をめざした理由
もともと幅広く人の役に立てる仕事がしたいという思いがありました。大学のゼミでちょうどまちづくりについて学んでいたこともあり、自分の地元をもっと住みやすく、人の集まるまちにするためにはどうしたらいいか考えてみたいと思うようになり、地方公務員としての道を考え始めました。
■喜治塾を選んだ理由
大学2年生のときに大学の公務員講座を受講していましたが、授業はとても信頼できるような内容ではありませんでした。教室の雰囲気もなんとなく殺伐としていて、周りの人が一切誰だか分からず、何を考えているのかも分からずという状況で勉強を続けるのは相当苦しいものがありました。
そこで3年生になる3月に、予備校を探し始めたのですが、その点喜治塾はまるで雰囲気が違いました。説明会に参加したとき、塾長の説明は分かりやすく、希望を持たせてくれる内容で、事務局の雰囲気も暖かく、更にはラウンジで談笑する受講生の姿が新鮮で印象的でした。その一日で今までの公務員試験に対するイメージが一新したといってよいくらいです。体験受講した憲法も、憲法の基礎となる考え方からわかりやすく教えてくれて、(これならいける)と確信しました。結局あまり迷うことなく喜治塾に決めてしまいましたが、こんなはずじゃ・・・と思うことは結局一度もありませんでした。この選択で本当によかったと思っています。
■勉強法
<教養試験>
人文科学系は、高校時代世界史が好きだったこともあり、そこまで苦労することはありませんでした。大変だったのは自然科学で、結局あまりできるようにはなりませんでしたが、とにかく塾長の「全部できる必要はない」という言葉を信じて気楽に構えるようにして、授業で習った範囲だけを復習して終わりにしました。途中で勉強をやめてしまうことに不安を感じることもありますが、とにかく範囲が広いので、やり始めたらきりがありません。見切りのつけ方も重要になってくると思います。
<専門試験>
記憶力には自信がなかったので、とにかく授業をしっかり聴いて、あとで見返したときにも先生の声がリアルによみがえってくるぐらいを目標に詳細にノートをとっていました。ただ、それに甘えて復習を始めたのはかなり遅かったです。
年末あたりからようやくエンジンがかかり、ひたすら授業で使ったレジュメを読み込み、ノートに書き写し、過去問(スーパー過去問ゼミ)を解く、の繰り返しでした。憲法・行政法は加えて六法を読みこみました。結局過去問はどれも一周しかできませんでしたが、一科目ずつ集中して勉強して一気に問題を解くというやり方が自分に合っていたのか、意外に頭に残りました。教材や勉強の範囲を塾で使ったもの以上に一切広げず、また、先生の言葉を信じて、焦ることなく目の前に積んである課題を黙々とこなしていたのがよかったのかもしれません。
とかくやることが多すぎてパニックに陥りそうになる中でも、授業の内容には絶対の信頼が置けたし、勉強法に詰まった時はいつでも先生が相談にのってくださったので、安心して「今のままでいいんだ」と目の前の勉強に打ち込むことができました。このことは大きかったと思います。しかし結局、時間が足りず、本番試験当日の朝4時まで憲法の過去問を解いているという事態になってしまいました。やはり勉強はこまめに、計画的にすすめておくのがよいと思います。
<論文試験>
自分はものを知らないというコンプレックスめいたものがあったため、逆に「何かいいことを書かなくては」という固定観念から抜け出すのにしばらくかかりました。論文道場で講義を聞き、実際に書き、優秀答案と見比べることを何回か繰り返して、論文は奇抜さやアイディア勝負などではなく、いかにわかりやすく伝えるか、ということなのだということを実感しました。道場では、本番さながらの演習が積め、更に一人ひとり丁寧に添削してもらえるので、自分の癖なども見えてきて、本当に勉強になりました。最終的には、ある程度筋の通った論文が書けるようになったと思います。
<面接試験>
自分は民間の就活もしなかったので、面接は本当に生まれて初めてでしたが、何度か練習させてもらううちに、自分の癖や足りないところも指摘してもらえ、また、どのようにすれば自分の熱意を伝えられるのかも段々わかってきました。実際の面接は塾でやってもらった模擬面接よりも甘いくらいで、段々と会話を楽しめる余裕もでてきました。結果的にはそれがよかったのだと思います。
■モチベーションの維持
喜治塾では中野まつりのボランティアやOBとの交流会などたくさんのイベントがあり、同期とも自然と仲良くなります。本当に意識が高く、勉強熱心な仲間ばかりなので、勉強に倦んだときには(倦まなくても)一緒にごはんを食べたり、語り合ったりすることで、やる気が再燃していました。
自習室では、真剣に勉強している友達の姿を見ると気が引き締まりました。とはいえ、あまりにもやる気が出ないときには無理はしない、というのも自分のスタンスでした。思えば、公務員試験とは科目の多さ、難しさもさることながら、いかにして自分をその気にさせるか、精神面を安定させて気持ちよく勉強を続けられるようにもっていくか、にかかっていたように思います。どうしても気分が乗らないときには(邪魔しない程度に)友達と語るもよし、たまには飲みに行くもよし、現職の方の話をきくのもよし、寝てしまうもよし、時間が経てば自然と焦ってやる気が出てきます。そういった自分の心の動きと、焦らずにうまく付き合っていくことが、この長丁場の試験を乗り切るコツだと思います。それに、勉強ばかりでは偏ってしまいます。いろいろな人と触れ合って、見聞を広げ、公務員になりたい気持ちを強くしていくこともとても大事だと思います。
■最後に
公務員試験を乗り越えていく上で、自分は非常に恵まれた環境にあったと思います。勉強に疲れたとき、悩んだとき、自分のことは棚に上げて心配したり、相談にのってくれたりする、本当に大好きな仲間に出会うことができました。また、先生方も、いつでも温かく相談にのってくれ、授業を通して公務員としてのあり方を教えてくれました。最初はなんで公務員になりたいのかもよくわからなかった自分が、今こうしてここにいられるのは、本当に喜治塾に出会えたからだと思っています。皆さんも、もし迷われているのであれば、喜治塾の門を叩いてみてください。道は必ず開けます。