喜治塾通信(2006年10月2日アップ) |
合格体験談【2006年度 NO21】 ●特別区 川崎市 国家U種 最終合格 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 早稲田大学人間科学部 2007年3月卒業見込み 06目標 3月生 W・Nさん |
■公務員をめざした理由
大学に入学した時は、漠然と民間企業への就職を考えていました。しかし、大学2年の時に自治体でインターンシップをした時に、職員の方が大変生き生きと仕事に取り組む姿や、その地域のために仕事をする公務員を見て、自分もこのような方達と一緒に働き地域のために貢献していきたいと思うようになり、公務員を目指し始めました。
■喜治塾を選んだ理由
私は、法律や経済など公務員試験に必要な科目をほとんど学んだことかなく、独学ではペースがつかめないと思い予備校に通うことにしました。数ある予備校の中でも喜治塾を選んだ理由は、以下の3つです。
@個別に相談に乗ってくれること
A友人がすぐにできそうであること
B自宅、大学の両方から通いやすいこと
私はすぐ落ち込んだり、不安になったりする性格なので、@の条件を非常に重視しました。実際に私は何度となく質問をしたり相談に乗っていただいたりしたので、喜治塾を選んで正解だったと思います。
■試験勉強の流れ
<大学2年3月〜大学3年7月>
講義に出て復習するということだけをやりました。また、講義を聞いてすぐに復習し、次の講義が始まる直前にまた簡単に復習すると次の講義もスムーズに頭に入った気がします。私は、民法が特に苦手であったため、他の科目よりもたくさん時間をかけレジュメを読みました。
<大学3年8月〜大学3年9月>
大学が休みになり、いつもより勉強時間が多く取れるため、夏休み前までに学習した民法、経済といった科目の復習に時間を割きました。一回復習しても、かなり忘れていたので復習は必要であったと思います。この時も、塾で配られたテキストや問題の復習です。またこの時期は世界史、日本史の基礎講義に出席しました。そこで、いかに世界史が政治学、行政学などに大きく影響するかを聞き、世界史は避けて通れない科目であることを知りました。しかし、私は世界史が本当に嫌いであったため、この時期はあまり手をつけず、後々後悔しました。ですから私のように苦手意識のある方はできるだけ早くから、世界史に取り組むことをお勧めします。
<大学3年10月〜大学3年1月>
講義の日数も多くなって以前よりハードになり、自分で勉強する時間が短くなってしまいました。10月に先生と面談をした時に、講義以外の勉強時間が非常に短いことが指摘され、「これはマズイ」と危機感に駆られました。そこで、電車の中や、大学でのちょっとした空き時間など少しの時間も有効に活用していきました。また、この時期は教養に力を入れました。なぜなら、年が明けてしまうと専門科目にたくさんの時間を割かなくてはならず、教養は年内が勝負であることを先生にアドバイスされたからです。そこで、教養も授業の復習をきっちりやることを心がけ、さらに世界史から逃げることを諦め、先生から勧めていただいた「図解雑学 世界の歴史」(ナツメ社)を読むようにしました。それ以外はこの時期も塾で配られたもの以外は一切、手をつけませんでした。
<大学3年2月〜>
本格的に公務員試験に集中する時期になり、先生におおまかにどの科目をどのくらいやればいいかを相談したり、自分の得意不得意を考慮して1週間ごとに計画を立てたりしました。私は計画を立てるということが本当に苦手でしたが、立てないと好きな科目ばかりやってしまうという、よくない癖があったので、最初は苦痛でしたが計画を立てるようにしました。すると、だんだん計画なしには勉強が進まなくなってしまうほどなり、私にとって計画を立てるということがひとつの鍵になったと思います。
2月は教養科目の全般、専門科目の憲法、民法、行政法、経済を主にやっていました。専門科目の中でも、上記の4つが特に重要であるということを先輩に聞いたからです。または、特別区は教養論文が重要なので、教養論文の対策もやっていました。
3月に入りってから、行政学、政治学、経営学、社会学などの専門科目や専門記述を追加して勉強していきました。
<直前期(4〜6月)>
実際に試験を受けたり結果も少しずつ出始めたりするため、試験の出来具合や結果が気になり始めます。しかし、ここで気持ちが浮ついてしまったり、落ち込んでしまったりするとせっかく勉強してきたことが無駄になってしまい、後に控えている試験に響きかねません。ですから、この時期はとにかく落ち着いて、勉強に取り組むことが必要です。と言っても、私も合格発表が近づいた時は毎日落ちつかず、一日一日が長く感じられる時もありました。しかし、少しでも落ち着くためには勉強をするしかないと思い、発表のことはできるだけ忘れるように努めました。
勉強は、今までやってきた勉強の復習が中心でした。また、間違えた問題や自分にとって要注意な分野をノートにどんどん書き込んでいき、試験会場で確認できるようにしました。
☆各科目勉強法
-専門科目-
<法律系>(憲法、民法、行政法、労働法)
各科目とも配られたレジュメを読み込んで、問題を解くということを繰り返し、問題は最低3回解くようにしました。その後、憲法は、「新スーパー過去問ゼミ」(実務教育出版)を3月ぐらいからやりつつ、公務員試験六法(三省堂)で判例のチェックを行いました。行政法と民法は苦手意識が強く、行政法は特別区の試験が終わるまで、レジュメと配られた問題を解き、六法で判例や法律を読み込むということに集中し、その後新スーパー過去問ゼミを解きました。民法は3月まではレジュメと配られた問題をやり、4月になってから新スーパー過去問ゼミのAランクから解きました。労働法は六法を読むことと、特に重要な条文をノートに書き出しました。
問題集に手をつけてしまうとそちらに気がいってしまいますが、六法を用いての判例の確認作業は重要だと思います。判例とその結論さえ知っていれば、解ける問題もありますし、度忘れすることも時々あったので六法の確認作業は役立ちました。
<経済系>(経済原論、経済政策、財政学)
特別区に関して言えば、基本的なことを抑えておくことが重要なので特別区の試験が終わるまでは塾で配られたレジュメ、問題以外はやりませんでした。その代わり、繰り返し解き、基本的な問題は絶対に落とさないという姿勢が大切です。特別区が終わった後に、スーパー過去問ゼミを解いていきました。
<行政系>(政治学、行政学、社会学、経営学)
勉強方法は、法律系科目と変わりません。レジュメ(社会学はスーパー過去問ゼミ)を暗記して、問題を解くということをひたすら繰り返します。政治学、社会学、経営学は特別区が終わってから、スーパー過去問ゼミを解き始めました。
-教養科目-
<知識系>(人文科学,自然科学,社会科学,時事問題)
どの科目も基本的には塾のレジュメを中心に勉強しました。前述したように、私は世界史がネックであったので世界史は重点的にやっていました。自然科学は、高校でほとんど勉強したことがなかったので、塾で習ったことだけを何回も復習していました。社会科学については特に対策はせず、時事対策は、4月頃から「速攻の時事」(実務教育出版)を読んだり、受験ジャーナル(実務教育出版)の予想問題を解いたりしました。
<一般知能系>(数的推理・判断推理・資料解釈・文章理解)
数的推理と判断推理は、得意でも不得意でもなく、あまり時間もかけられなかったので塾で配られた問題のみを解きました。私は、解けない時でも何とかしてとけないものかと時間を無駄に使う傾向があったので「○分で解けなかったら解答を見る」と決めていました。
資料解釈は、塾では得点源と言われていましたが最初は訳が分からず、また解けても時間がかかってしまいました。そこで、「資料解釈天空の解法パラダイム」(実務教育出版)を何度か解きました。すると最初は、解けなくても2回、3回と解くうちにだんだんと短時間で解けるようになりました。
日本語の文章理解も得意にしている人が多い中、とても苦手でした。ですから、できる友人にどのようにしてその答えにたどり着いたかを聞いたり、丁寧に文章を読み、とにかく数をこなしたりしていきました。英文の文章理解は、塾で配られていたプリントなどを2月からは毎日一題ずつ、時間を測って解きました。
-その他-
<専門記述>
憲法、政治学、行政学、社会学を準備しました。しかし憲法は、あまり覚えることができなかったので、憲法以外の科目に重点を置きました。勉強方法は、塾で配られたプリントを読み、単語カードにキーワードや重要な定義を書き、何度も繰り返し見ていました。
<教養論文>
特別区では教養論文に大きな比重がかかっているので、教養論文をきちんと書けなければ、合格は難しいと塾で言われており、私にとってまさに壁のように立ちはだかりました。論理的に文章を書くということができなかったからです。そこで塾の時事・論文道場は必ず出席し、1度論文道場で書いた論文は書き直し、先生に添削をしてもらったり、優秀答案として配布されたものを模写し、構成をじっくり考えたりしました。また、知識が足りないこと痛感したので「日本の論点」を読みました。しかし、教養論文で重要なことは、論文の型を習得してしまうことだと思います。多少知識がなくても、型さえマスターできれば最低ラインはクリアできると思います。私は、それすらなかなかうまく出来ずに苦戦しましたが、4月に受講した論文ゼミのおかげでどうにか本番も乗り切りました。
-面接・集団討論(二次)対策-
民間の就職活動を全くしていなかったので、面接がとても不安でしたが、せっかく筆記試験が通ったのに面接で落ちたら、筆記で落ちるよりも悔しいと思ったので、気を抜かないようにしました。具体的に対策としてやったことは、自己分析と志望動機を掘り下げ、予想される質問に対して自分なりに考えておくことです。また、「現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本2007」(実務教育出版)を読み、面接官がどのような視点で受験生を見ているのかということを少し頭に入れました。実際に本番を迎えるとうまく答えられない質問もありましたが、それを次の面接で答えられるようにしていきました。また塾で、模擬面接を何度も何度もやっていただき、普段から自分のことを知って下さる先生方に練習をしていただけたので、アドバイスも的確でとても心強かったです。
最初は声も小さく、話す内容に深みがないと指摘されたので、鏡の前で大きな声で志望動機などを読んだり、自分の体験の中でどの部分を強調したいかを考えたりしました。また、面接カードを先生には何度となく見てもらったり、友人にも感想を聞かせてもらったりして、できるだけ改善していきました。基本的なことですが、本番では自信を持って笑顔ではきはきと答えることを意識しました。
集団討論も練習する前は、できれば避けて通りたいと思っていました。人前で発言をするということが苦手だったからです。しかし塾でとにかく発言をすることが大切というアドバイスをいただき、とにかく発言をするようにしました。
-全期間を通して心掛けたこと-
1.講義は休まない。→当たり前と思われるかもしれませんが、とても重要なことです。一回休んでしまうと、ライブの講義に追い付くのに大変であった経験がありますし、ライブの講義のほうが集中できたのでなるべく出席するようにしていました。
2.分からなことはその日のうちに解決する→日にちが経ってしまうとなおざりにしてしまうので、できるだけその日に解決するようにしました。
3.塾のテキストをきちんと勉強する→私は何もかもがゼロからのスタートであったので、とにかく塾で配られたテキストで勉強しました。他の問題集をやっていた場合でも、試験の直前など何となく気持ちが落ち着かない時がありましたが、塾のテキストを眺めるだけでも、気持ちが落ち着きました。
4.捨て科目をなるべく作らない→どうしても無理な科目を除いて、捨て科目はなるべく作らないようにしました。例えば、私の場合、化学や生物は高校で少し学んだ程度でしたが、塾で学んだことを復習したり自分で少し手を広げてみたりすることで、本番でも解ける問題もありました。
■モチベーションの維持
私は本格的に勉強を始めた頃からいつも、「このままの勉強の進行具合では、間に合わない」と感じ、危機感に刈られていました。ですから、焦りを感じることが多く、それを友人に話すことでよく気持ちを落ち着かせていました。時には、喜治塾の先輩にメールを送りアドバイスをいただき、また働いていらっしゃる様子も聞くことができ自分も来年は先輩のようになりたいと思い、勉強を頑張りました。また、私は塾で勉強する日が大半だったので家にいる時はリラックスすることが多かったです。
■今の気持ちと後輩へのメッセージ
合格を聞いた時は本当にほっとし、嬉しかったです。合格するまではいつも不安な気持ちで一杯でしたが、それを一人で抱えるのではなく、友人、先生に相談していく中で何度となく気持ちも落ち着きました。私が合格できたのも、決して自分一人の力ではなく、喜治塾の先生方、事務局の方、友人のおかげです。
多くの民間企業は公務員よりも早く内定が出るため焦りにつながることもありましたが、最後は自分の気持ちをしっかり持ち続けることが大事だと思います。
喜治塾を信じて勉強を続けていれば結果はついてくると思います。来年、受験される皆さんが喜治塾で合格を勝ち取ることをお祈りしています。