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喜治塾通信(2006年9月5日アップ) |
合格体験談【2006年度 NO12】 ●法務教官 最終合格 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 筑波大学大学院 06目標 10B月生 S・Rさん |
わたしは卒業後、民間で働いていました。やりがいのある仕事でしたが、仕事を続けつつ出産・育児をするというロールモデルがなく、将来に不安を覚えていました。私は学生の頃から教育に関心がありました。転職するならば、本当に教育を必要としている子どもの教育に携わりたいと思いました。そして、教育・福祉職の公務員を目指しました。
とはいえ、公務員試験についてよく分からず、まずは塾のガイダンスに参加してみようと思い立ちました。ガイダンスでは公務員の流れや、社会人で秋からでも合格に間に合うことを知りました。独学では難しいと判断しましたので、土日に講義があり、またここでなら頑張ることができそうだと思い、喜治塾に通うことに決めました。
10月末に入塾後、仕事をしていましたから、土日の講義に出席し、欠席分の講義は土日にまとめてビデオで補いました。入塾当初は、適当に勉強していればなんとかなるだろうという甘えがありました。しかし勉強するに従い、公務員試験の範囲や厳しさを知り、土日だけの勉強では無理だと実感しました。また家庭の事情等も加わり本当に悩みましたが、3月に退職し、試験に臨むことにしました。
私が試験勉強に本格的に取り組み、ビデオフォローも一通り終えたのは4月でした。
■勉強方法
得意科目はありませんでした。テキストや過去問を3回すこと、1日3科目学習することを念頭に取り組みました。勉強時間は、多い時で12時間くらい、やる気がない時は、全く何もしない日もありました。計画性がないことが大きな反省点です。
<教養科目>
知能分野は、塾で配られたもののみ、解けるように繰り返しました。知能分野は捨て科目をなるべく少なくするよう努めました。塾のレジュメで間に合うと思いますが、趣味の読書や美術鑑賞で得た知識が結果として役立つこともありました。
<専門科目>
勉強当初はテキストを読み、ノートにまとめるという方法をとっていました。しかし、時間がかかる割りに覚えておらず、効率が悪く、得られるのは自己満足であると判明しました。そこでテキストを何度も読み直し、問題を解くという反復学習に切り替えました。以下、主な参考書を書きます。
教育学「教員採用試験 セサミノート@ 教職教養」(東京アカデミー)
社会学「新スーパー過去問ゼミ 社会学」(実務教育出版)
心理学「居委員採用試験 参考書A 教職教養U 教育心理学・教育法規」(東京アカデミー)
<論述>
論述試験の対策はできませんでした。4月に添削論文が返却された時、できの悪さに絶望的になりました。模範解答を読み、要点をおさえ、習慣である日記を論文形式の文章に書き換える練習をしました。この方法は自分の考えや問題点を明確にするという点において有効でした。しかし、充分とはいえず、前もって各訓練をする必要がありました。
<面接など>
法務教官採用試験に関して情報が少ないことが、受験生共通の悩みだと思います。不安材料を少なくして面接に望みたいと思い、人事院、法務省矯正局に何度も問い合わせしました。面接では塾の模擬面接と同様の事(志望理由、職務経験、対人関係について)を尋ねられました。また、最終合格発表と前後して、施設見学があります。施設見学は現場を知る上で貴重な体験でした。その後矯正管区面接、施設採用面接と続きます。
■終わりに
公務員試験はタフな試験である、と実感しています。試験勉強そのものよりも、落ちたらどうしようか、年齢的に厳しいのではないか、親に迷惑をかけてはいないか・・・・・・・という不安や葛藤が辛かったように思います。しかし、公務員試験を通してでしか学ぶことができなかったこともあります。
まず、この時期に幅広い科目を体系的に学ぶことができたのはラッキーでした。私はこれまで自分の興味のないものは全く勉強してきませんでした。公務員試験は、自分の弱点を克服するよい機会となりました。
そして試験や面接、施設見学を通して多くいに人に出会い、一生懸命働いている姿を見、勇気付けられました。勉強で行き詰っている時は、塾の先生をはじめ、スタッフの方々、友人、家族に支えられました。彼・彼女らのサポートなしでは、今の自分はなかったと思います。本当にありがとうございます。
公務員試験は長丁場で忍耐の要る辛いものですが、自分を成長させてくれる試験だと思います。「機会が二度、扉を叩くなどとは考えるな」。私はこれを座右の銘として受験生活を送りました。受験される方、悔いなきよう、お互い頑張りましょう。